オンライン全校礼拝が行われました。

更新日:2020年5月11日

2020年 5月11日(月) 桜美林中学校・高等学校礼拝奨励 (要旨)
聖 書:マタイによる福音書9章9~13節(新P15)
奨 励:「おいしいものはないけれど・・・」
担 当:今村羊生文

新学期がはじまり一か月が過ぎ、3月に全国の学校への休校要請が出てからすでに2か月以上が経とうとしています。美しく花を咲かせていた桜もすっかり青葉につつまれています。このような中で皆さんはどのように過ごしているでしょうか。規則正しい生活はできていますか。 勉強も計画的に取り組めていますか。さみしくなったり不安になったりして困っていることはないですか。そんなときは信頼できる大人にすぐに相談してください。
 コロナウイルスの感染拡大によって私たちの生活は大きく変わってしまいました。森の木々や空の鳥たちは変わりなく元気でいるのに、私たち人間の生活がここまで変化していることを思うとき、改めて人間というものが見えてきたと感じています。それは人間の「交わりの中でしか生きることができない」という特徴です。まだこの感染症の怖さが十分に認識されていなかったころ、ある患者さんがYouTubeでこう話していました。「ウイルスが自分から広がっているのではない。私たちの行動がウイルスを広げているのです。だから愛する人を守るために自分のこととして考えてください。」酸素チューブをつけ、咳の苦しさに耐えながら声をしぼりだす姿に、改めて自分の行動にもっと気を使わなければいけないと痛感しました。
今も世界中の国々で海外からの入国は制限され、都市の封鎖が続けられています。日本でも故郷への帰省が禁止されたり、買い物も一人で行くことが求められたりしています。仕事を解雇されたり、介護や福祉のサービスが停止されたりして生活に困窮する人も出ています。いたるところで「交わり」が断たれようとしています。しかし一方で、人がバラバラになっていてはこの病に打ち勝てないのも事実です。他の国ではどんな対策がとられているのか、どのような治療法が有効なのかについて互いに情報を共有しなければいけません。分断の中にあっても、やはり人は「交わりの中で生きる」道を選ばなくてはいけないのです。私たちは今、人間の最も基本的な「交わり」というという生き方をあえて制限しなければならない苦悩の中にいるのです。
イエスは人との「交わり」を大切にした方でした。聖書の中では人と人とが楽しく過ごす様子として、食事の場面が数多く登場します。イエスが生きていた2000年前のパレスチナ地方では共に誰かと食事をすることは友情と信頼を表す行為と考えられていました。たとえ身内でなくても共に食事をする者は家族のようにもてなされ、その関係はその後も続いたのです。イエスはたびたび家を訪ねて食事を楽しんでいました。
今日の聖書の箇所はイエスが弟子のマタイの家で、多くの徴税人や罪人(つみびと)と食事をしている様子が伝えられています。徴税人や罪人(つみびと)と一括りにされていた人たちは、一人ぼっちで仲間外れにされてしまった人たちのことでした。その人たちの多くはその日を生きることだけで精一杯でした。この場面を英語聖書(ESV版)では次のように訳しています。
“And as Jesus reclined at table in the house, behold, many tax collectors and sinners came and were reclining with Jesus and his disciples.”
Mat 9:10
「recline」という単語は体をリラックスさせてくつろいでいることを表します。イエスと食事をしていた人たちは肩の力を抜いて、のびのびしていたのです。さらに「behold」という言葉もあります。これは見つめるとか見守るという意味です。イエスが食事に集まった人々の様子をいつも温かく見守っていたことを伝えています。英語の聖書は、食事をしているという事実を伝えるだけでなく、どのような状態で食事をしていたかをより伝えようとしています。
罪人(つみびと)とされた人には裕福な人は少なく、おいしいものを買うことはあまりできませんでした。だからイエスとの食事には豪華なものはありませんでした。それでも彼ら彼女らは「おいしく」食事をしていたと聖書は伝えています。「おいしいもの」を食べることができなくても、イエスはみんなと「おいしく食べる」ことを大切にしました。イエスに出会った人たちは、そんなイエスの生き方が大好きになっていきました。「おいしいものを食べる」ことと、「おいしく食べる」ことの違いは何だと思いますか。
いま私たちは学校から遠くの所で各自がバラバラになって過ごしています。自粛自粛の大号令の中で、友達に会えない、部活ができない、遊びに行けない、旅行に行けない、沢山の「ないない尽くし」の中で心も体も疲れているでしょう。でも、自分自身の「可能性まで自粛」させないで下さい。中学生として、高校生としての等身大の思いを大切にして、自分を成長させる心を忘れないでください。「楽しいことが」今はなくても、工夫をして「楽しく過ごす」ことはできるのではないでしょうか。イエスと弟子たちが、おいしいものがないけれど、「おいしく食べた」ように、いま私たちに求められているのは毎日をよりよくするための知恵と互いの励ましだと思います。休校が長引き、不安でさみしく思うことがあるかもしれませんが、神さまは私たちのことを見守り共にいて下さいます。こうしてオンラインでの礼拝を通じて、「君は一人ではない」と呼びかけて、神さまの愛と慰めの中に招いてくださっています。イエスは多くの人を食事に招きました。その中にわたしたち一人一人が招かれています。聖書を通じて神さまからの励ましのメッセージを聞いた私たちは希望をもって、安心して今週も過ごしていきましょう。必ず学校に、そしてこの礼拝堂に共に集うことができる日を信じて。一緒に頑張っていきましょう。
=共に祈りましょう=
天の神さま。今日も私たちに新しい一日と健康を与えて下さりありがとうございます。
神さまが私たちと共にいて下さることに感謝します。この状況を耐え抜く力と、日々の生活を良くしていこうとする知恵を与えてください。この祈りを主イエスキリストのお名前によって祈りします。アーメン

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